魁!!ナイトライダー
Fuckin Knight Rider
第二話「咲かない花に水をあげよう」
〜前編〜
「いやっほぉ〜ぅ♪さあ、いくぜ!潜入レポ!!」
「朝からとてもイライラさせてくれますねマイケル。」
「ゴ、ゴメン。でも、仕事は楽しんでやりなさいって死んだ父さんが言っていたんだ。」
「楽しんでやってはいけない仕事もありますマイケル。」
「んもう〜堅苦しいこと言わないでよキットさん。」
「とりあえずムシャクシャするのであのボタンを押して下さいマイケル。」
「え?またアレやるの?」
「しょうがないなーもう(ポチッ)」
「うおおっ〜!!くぅ〜っ!飛ばしすぎだよっ!!」
ガンッ!!
「う、うわぁ〜っ!!やっべぇ〜っ!!ひ、人轢いちゃったよ!!」
「ワタシハクルマ。ヒイタノオマエ。」
「キ、キタねぇっ!何を今さら機械ヅラしてんだよ!」
「ニゲマスカ?バックレマスカ?」
「その二択おかしいだろ!救急車呼べよ!!」
「・・・ニゲマスカ?バックレマスカ?」
「・・・・・えっと・・・じゃ、じゃあ・・・バックレマス・・・。」
「ヒトデナシ。」
「うるさいよ!こうなったら一人も二人も一緒なんだよ!」
「生きるってことは変わるってことですからマイケル。」
「できれば変わりたくなかったんだよ!」
「では、現場に急行しますマイケル。」
「乱交パーティーどころじゃないよなコレ・・・。」
〜中編〜
「受付はココか。」
怪しい男「お客さま。合言葉をお願いします。」
「サリバン先生はスカトロが好き。サリバン先生はスカトロが好き。サリバン先生はスカトロが好き。」
怪しい男「イエス。ヘレンケラーの顔面騎乗。お待ちしておりました。どうぞ中へ。」
「想像以上に良心が削げ落ちるなコレ。もうなんでも来いだ。」
「あなたがマイケル?」
「ん?キミは?」
「初めまして。私はタレナイナ・バストゥ。あなたのパートナーよ。よろしくマイケル。」
「こちらこそよろしくタレナイナ。」
「私のことは気軽にヴァギナって呼んでくれて結構よ。」
「気軽に呼べるかよ。しかも”ナ”しか合ってないだろ。」
「本名で呼ばれたらなんか恥ずかしいじゃない。」
「ヴァギナのが恥ずかしいだろ。」
「あなたって変わってるのね。そういうの”右曲がり”っていうのよ。」
「それいうなら”ヘソ曲がり”だよ。絶対ワザと間違えただろ。」
「デボンがマイケルは紳士だっていうから期待してたのに。どうやら”皮かぶり”だったようね。」
「”買いかぶり”だろ。でも、外れてはいないトコロがちょっと情けない。」
「ゴメン。傷つけて。でも、日本人男性の7割がソレだっていうし、私は早いの好きだから。」
「まるで慰めになってないよ。それにオレ、アメリカ人だし。」
「女の”別に下手じゃないよ”って言葉に安心するほどバカじゃないってことね。」
「この際だから言うけど”もう出たの?”はかなり傷つくよ。」
「だったら私も言うけど”最初の一発目からGスポットを探る”のはやめて欲しい。」
「男と女の間には海よりも深くて広い川がある
。所詮、解り合った気になるだけか。」
「あ、見て見て!もう始まってる!」
「よーし、もうやるだけやっちゃうか!」
〜後編〜
「ねえマイケル。」
「なんだいタレナイナ。」
「好きな食べ物は何?」
「いきなりどうした?」
「あなたの好みが知りたくて。ダメ?」
「ダメじゃないけど。」
「せっかくだからお互いもっと知り合いましょうよ。」
「申し訳ないけど、そういうことはシックスナインの前に言ってくれないかな。」
「やだもー。恥ずかしくって顔が見れない。」
「どのみち顔が見れる体勢じゃないだろコレ。」
「じゃあモノマネやります。」
「唐突だなホント。」
「館ひろしの顔マネ。」
「だから見えないって。それにしてもちょっと見たいなソレ。」
「EXILEの右から3番目の顔マネ。」
「たとえ見えてもわかんないよ。」
「じゃあ、EXILEのドラムやってる人の顔マネ。」
「いないよドラムなんて。もう顔マネはいいよ。」
「じゃあ、コブクロの真ん中の人の声マネやります。」
「勝手に真ん中作るなよ。」
「キロロのブサイクな方の声マネが実は得意なんだ。」
「どっちのマネだかわかんないし、どっちでもいいよ。」
「リクエストターイム。さあ、今日のリクエスト曲は何かな?」
「どうでもいいけど人のモノをマイク代わりに使うなよ。」
「今日のリクエストはコレ。爆風スランプの”リゾ☆ラバ”です。」
「ふるっ。でもちょっと聞きたいなソレ。似てるの?」
「ASIAN KUNG-FU
GENERATIONの”A”の人風で歌います。」
「”A”だけで3人いるよ。何人組だよ。KAT-TUNじゃないんだから。」
「全部ウソさ。そんなモンさ。」
「そう繋がるのか。わかりにくいオチだな。」
「あーダメ。もうイキそう。あーすんごい。」
「ホレホレホレ。ええか?ええのんか?このドエロが。」
「全部ウソさ。そんなモンさ。」
「傷つくんだよ、そういうウソは。」
「ゴメンなさい。つい。可愛いカリして繊細なのね。」
「可愛いカリってどんなカリだよ。可愛い顔だろ。か・お!」
「自惚れないで。」
「す、すみません。」
「ねえ、恋するってどんな気持ちだっけ。」
「今度からこうなる前に聞いてくれるかな。」
「ねえ、エロピュアって褒め言葉?」
「褒め言葉。最上級の。」
「いつも別れ際になると”今日のことはナイショで”って言われるのはなぜ?」
「大人は恥をかきたくないってことさ。」
「じゃあさ、じゃあさ、えと、えーと・・・。」
「なあ、そろそろ帰って・・・ちょっと、飲みに行かないか?」
「うん、イクイクーッ!」
こうして運命の歯車は廻り続ける。
エロ番長の通り名に感じたプレッシャー。沁みたのは心の汗。
たまたま嫌いな奴に悪党が多いだけの話だと、笑うキミはお行儀よし。
さあ、ゆけ!ナイトライダー!!
悪の手先となり、正義を・・・その、なんとかするんだマイケル・ナイト・イトウ!!
がんばれ!マイケル・ナイト・イトウ!負けるなマイケル・イトウ!
戦え!イトウ!!
つづく