「うわぁ。なんだコレ。」

「な、何見下してんだコノヤロー。」 

 

 

〜初めてのW(ダブル)クリック〜

 

 

             

「右クリックのミギーです。」

「左クリックのギッチョです。」

「二人合わせてW(ダブル)クリックでーす。」

「ねえ、ミギー。」

「どうした、ギッチョ。」

「最初が肝心だからあえて言うけど。」

「なんだよ。」

「ボクの名前が差別的なのは、何か意図があるのかな?」

「特に無いだろ。」

「サウスポーじゃ呼びにくいからってギッチョはあんまりじゃない?」

「じゃあ、どんな名前ならいいんだ?」

「キョウサンとコクスイ。」

「ヤメろよ最初から。そういう左右はすごくデリケートなんだよ。」

「じゃあ、レフトウィングとライトウィング。」

「同じだし、むしろストレートだよ。」

「ノリ悪いね。緊張してる?リラックスしていこうよコクスイ。」

「コクスイで決まりかよ。」

「ところでウンコクスイ。」

「おい、とんでもなく失礼になってきてるぞ。」

「なんかウンコスクイみたいだね。」

「〜だね。じゃねえよ。」

「キョウサンとウンコスクイ。なんか教育テレビでありそうなタイトルだよね。」

「ねえよ。ウンコ自体がNGワードだよ。」

「良い子のみんな、元気かな?キョウサンだよ。キョウサン今日は下水処理場に来てみたんだ。」

「まだ続くのかよ。」

「うわぁ、ホント、ウンコ臭くてゲロっちゃいそうだね。みんなも下水処理場に来る時は朝ごはんは控え目にね。」

「もういいよ。なにがなんでもウンコって言いたいだけじゃねえかよ。」

「それはそうと夏が終わって久しいよね。」

「ウンコはもういいんだ。」

「夏のおかげで黒々とズル剥けになれたボク。感謝してます。」

「おかしくないか、その表現。」

「思い出すなぁ。あのコのビラビラを優しくめくってみると、中はピンク色で。もうたまらんですよ。夏サイコー。」

「ただの日焼けに興奮しすぎだろ。」

「ローション垂らして火照った身体を慰めたりして。」

「なんかもうウザいよ。」

「そんなこと言わないで聞いてよボクのサマーメモリー。」

「どんなメモリーだよ。」

「あれはボクが照りつける夏の太陽の下、波打ち際でウンコした時の話なんだけど・・・」

「結局ウンコかよ。いーかげんにしなさい。」

 

「ありがとうございましたー。」

 

 

 

 

キャスト

 

左クリック(ギッチョ)「自由ってのもラクじゃねーんだよ。」

右クリック(ミギー) 「孤独が好きだってのは強がりだから。」

 

 

 

 

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